ドアーの回収処分/横浜
リサイクル業を営んでおりますと、色々な製品の構造まで勉強になります。
横浜の西区や中区には、トレンドビルや雑居ビルなどが連立し、その中のテナント事務所様などから様々な廃棄物を回収させて頂いております。
今回の廃棄物は、アルミ製のドアーです。
我々はこの廃棄物を、リサイクルするために解体することもあります。
このバールの先にあるものはハニカム状にできているダンボールなのです。
リサイクルの現場は、このように人力で素材別に分解することによって、循環型社会に貢献しているわけですが、問題が無いわけでもありません。
ドアーのリサイクル処分
ドアーやパーテンションの間仕切りの中は、大概ダンボールがこのようにボンドで接着されています。
ハニカム状に作られている理由は、強度を上げるためと、消音効果を高めるためです。ドアーや間仕切りにマッチした素材なのですね。
しかし、これをアルミの板から剥がすのが大変時間がかかります。以前はもっと強烈にボンド留をされていましたので幾分楽にはなりましたが、それでも結構な手間仕事です。
ドアー等は、耐久性が求められる製品ですので壊れないように作らなければなりません。リサイクルする方は、コスト的に短時間で分解しなければなりません。
要するにリサイクルは、作る側とリサイクルする側の両立が難しいというジレンマがあるわけです。
このようにダンボールは、使いようによって強度が増すことは、ご存知の方も多いかと存じます。
また最近では、ダンボールを色々な製品の形にカットして包み込むことが可能になったため、緩衝材として主流になりつつ有るようです。一枚のダンボールを一体成型で組み立てる日本の技術には眼を見張るものがあります。
発泡スチロール等の梱包材に負けないくらい強度が強く、またダンボールはリサイクルの優等生でも有り、所謂エコ商品ということでしょう。
ありがとうございました。