ミシンの回収/横浜
今の方はご存じないかも知れませんが、「三丁目の夕日の時代」には数多くのご家庭にミシンがあったものです。
1960年代までは、懐かしい人力の足踏み式ミシンが主流でしたね。
当時の日本の女性は外で働く方は少なく、内職が重な収入源だったから、副収入を得やすいミシンが嫁入り道具となっていたわけです。また、洋服も自分で仕立てることも女性のステータスだったのです。洋裁ですね。その為、主婦の月刊誌には洋服の型紙等が付いていたものです。
また、本格的に内職をされる方は、ジューキなどの工業用・職業用ミシン・小型ロックミシンを購入して、トラックの合成レザーシート等を、家庭で轟音をたてて山の用に作っていた時代があったのです。まさに日本が高度成長時代に突入する時ですね。当時は、みんなが裕福な生活を求め前向きだった時代です。
リサイクルされるミシン
そんな話は、疾うの昔・・・。今ではご家庭にはブラザー工業等の「コンピューター式卓上ミシン」が主流です。最近の物はよく出来ていて、水平釜で自動糸調子や自動糸切り機能を搭載しているものも多く、使い勝手を中心に改良されているとかで、誰でも簡単に使えるようになっています。
それでもミシンを使うご家庭は少なくなっているようです。その為リッカーなどのミシンメーカーが倒産したり、百貨店のミシン売り場など端っこに追いやられ、今はもうなくなっているのではとも思われます。
そのような事情もあって、ミシンを買ったわ良いがお使いにならない方もいらっしゃり、ミシンの回収処分のご依頼も数多いものです。その中で安価な通販モデルなどは鉄くずとしてリサイクルの道を辿ります。
工業用ミシンは途上国に送られ再利用される
しかし、ミシンはやはり精密機械。日本の技術は耐久性も素晴らしく、蛇の目ミシン工業の製品や、工業用ミシンのJUKIの頑健なモデルは、発展途上国に送られ再利用されています。時代はめぐり、今は途上国が昔の日本の時代なのでしょう。このようなことからお纏めでのミシンの回収にもしばしば伺っています。
特に重量のあるミシンは再利用されますので、できれば粗大ゴミとして捨てずに再利用の道を辿らせたいものですね。
ありがとうございました。