引っ越しと不要品おかたづけのお礼 2008年3月5日の記事|横浜の不用品・廃品・粗大ごみ回収処分なら【横浜よろずカンパニー】

引っ越しと不要品おかたづけのお礼

2008年03月05日

ソニーロリンズ

町内のクリーニング屋さんのお客様が、地方に引っ越すので家財道具一式を片付けてのご依頼を受け一式処分片付けをさせて頂きました。
またそこの奥様が明るい方で、しゃきしゃき系!お礼にと、「この絵良かったらあげるわよ、マイルスは旦那が気に入っているからロリンズのほうね!もってきなさい。これジャズ喫茶のダウンビートにかけてあったやつよ。もってきなさい。「はぁ~?」あんたダウンビート知らないの?有名な横浜ダウンビートよ!?久保幸三が学生だったころに書いたものよ!うちの父がやってたのよ、店譲った時に持ってきたのよ!とまくしたてられつつ(笑)真っ黒い油絵をありがたく頂きました。帰って調べてみますと・・・
(『野毛的』平岡正明、解放出版社,1997(抜粋))によりますと、開店当座の「ダウンビート」はずいぶんあかぬけた店で、本牧基地から米兵がよく演奏しにきて、夜を徹して賑わっていたそうだ。大きな米車が何台も空地に停めてあった。 米兵の生演奏が賑わったというのはそのとうりだろう。店内はだいぶ広く、立型ピアノの置かれたフロアーには赤と黒の腰掛けが交互に四十席ほど並び、奥には八席のバーのカウンターがある。三畳間ほどの独立したレコード演奏室があり、つくりつけのレコード棚と、二連のLPプレイヤー、アンプがある。プレイヤーはソニーとデンオンのダイレクト・ドライヴ、アームはグレースのジンバル・サポート型、カートリッジはシュアーのV15、アンプはアキュフェーズで、これらはジャズ喫茶の定番。スピーカーはアルテックのA7型ヴォイス・オブ・シアターだ。左右のスピーカーのちょうど真ン中にベースの甲板が貼りつけてある扉がある。天井には音響用の雲形板がとりつけられ、その板には一面に『ダウンビート』誌の切り抜きが貼りつけられ、Vディスク(米軍用35センチSP、Vはヴィクトリーの頭文字といわれる)の本物も鋲でとめられている。壁一面にかかっている黒人ジャズマンたちの油絵がちょっとしたものだ。アートブレイキー、ピーターソン、ロリンズ、マイルス、そして、ニューオルリンズの古いジャズホールの入り口にジミー・ラッシングと思われるブルース歌手がたたずんでいる絵。これらは久保幸造の作だ。タバコの煙でいぶされて、今では油絵というよりヤニ絵になっているのがいっそうの値打ちだろう。
と、ある意味お値打ち物。横浜はこういう方々が暮らす場所です。
北は北海道から南は沖縄まで旅回りもしましたが、横浜で生まれ横浜で育った私は横浜から離れられません。
さてこの絵はどこに飾りましょうか?やはり酒がのめてタバコががんがん吸えて音楽が聴ける部屋が必要です。がんばって働いて作りますか!(笑)これからまたちゃきちゃきのおばちゃんの所に回収に上がります。明日はおじちゃんとおばちゃんと金庫を乗っけて引っ越し先までご一緒の予定です。
ここは横浜です。